11月8日(土)、日本橋学館大学図書館こもれびホールにて、柏市立図書館と市内4大学図書館(東京大学、麗澤大学、日本橋学館大学、二松学舎大学)の合同企画である知的書評合戦ビブリオバトルが開催されました。
ビブリオバトルとは、発表者が読んで面白いと思った本を、5分間でメモや道具等を一切使用せずに紹介します。2分間の質疑応答の後、発表を聞いた観客が「どの本が一番読みたくなったか」を基準に投票を行い、チャンプ本を決める知的書評合戦です。
今年で3回目の開催となりました。
本学からは、学内予選で優勝した文学部国文学科1年生の滝澤朋さんが今回取り上げた本は『日本人の神』(大野晋著・河出書房新社2013)。
ふとしたきっかけで「神とは一体何なのか」、そのようなことを考えていたら、偶然出会った一冊とのこと。タイトル通り、日本人にとってカミ(神)とは、本来どのようなものなのかを国語学者である著者が言語学者的視点を中心に据えて探る。カミを通して日本語の起源がみえてくる。カミは身近なものであると滝澤さん。
一見むずかしく思える本の内容を明るく、そして説得力のある口調で堂々と会
場の皆さんにアピールしてくれました。
すべての発表が終わった後、当日同時開催された「市内4大学図書館見学バスツアー」の参加者を含めた観客の投票が行われ、滝澤さんは奨励賞を受賞しました。
滝澤さんが紹介した本をはじめ、今回ビブリオバトルで紹介された本は図書館で貸りることができます。
ビブリオバトルは、本さえあれば、いつでもどこでも気軽に楽しめるゲームです。
皆さんも、お気に入りの本を、ぜひ紹介しみてくださいね!!
柏市立図書館 | 『柿の種』(寺田寅彦著・岩波書店1996) |
★日本橋学館大学 | 『新明解国語辞典(第4版と第6版)』(※第4版:金田一京助他編集1989 第6版:山田忠雄他編集2005・三省堂) |
二松学舎大学 | 『日本人の神』(大野晋著・河出書房新社2013) |
麗澤大学 | 『世に棲む日日』(司馬遼太郎著・文藝春秋2003) |
東京大学 | 『構法クイズで原理を学ぶ 建築ディテール「基本のき」』(真鍋恒博著・彰国社2012) |